2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

糖鎖工学と糖鎖栄養療法の違い

わが国で糖鎖栄養療法が伝わりにくい背景に、糖鎖栄養療法と糖鎖工学が別のものであるという認識がドクターにもできていないという点がある。あるドクターは、「M社の糖鎖がそんなに素晴らしいものなら、保健医療の一貫として製薬メーカーが作っているはず…

オープンソース現象は生命の法則

梅田望夫氏がいわれる「インターネットのあちら側」の論理と、我々が住む「リアル世界」の論理は、根本的に異質の論理構造でできているという視点は斬新であった。「オープンソース現象」という大企業のテクノロジー開発を凌駕するテクノロジーがその他大勢…

ある「がん治療医」の呟き

がんを発症した大半の患者さんは、「その肉体的な苦しみもさることながら、精神的な苦しみに耐えがたい状況に追い込まれている」という。 また、「その苦しみは、孤独感、絶望感、恐怖感により病気克服への治療にとって、最大の障害となる」のだと。 まさに、「日々…

iPS細胞と糖鎖

山中伸弥教授によって成功したiPS細胞の何がポイントかというと、万能性を持つ幹細胞についての技術という点がセンセーショナルなのである。人類を苦しめる病気を撲滅するためには、幹細胞の可能性にかける以外に道はないといっても過言ではないからである。…

田中耕一さんからiPS細胞への流れ

2003年10月、島津製作所の田中耕一さんがノーベル化学賞を受賞されたのは記憶に新しいが、あれから5年後の昨年11月に、京都大学の山中伸弥教授によるiPS細胞の成功は、生物学・医学界にとっては、ノーベル賞に匹敵する大きなニュースであったと思う。滋賀の…

iPS細胞から読み解く人間の可能性

iPS細胞が山中伸弥教授が成功させたことで、幹細胞への関心が高まっている。それにしても、人体を構成する60兆個の細胞一個一個のポテンシャルが測り知れないということがわかってきた。何より驚異なことは、人体を構成するどの部分の細胞であっても、みな…

iPS細胞と骨髄幹細胞

2007年11月に発表された山中伸弥教授(京都大学)によるiPS細胞のマウス実験成功のニュースは世界中にセンセーションを巻き起こした。従来の再生医療が他人の受精卵(胚)に由来するES細胞から作り出すしか方法がなかったからである。いうまでもなく、ES…

糖鎖のトランスポーター

下図は、Newton 2006年1月号に掲載された谷口直之教授による細胞内における糖鎖生成のイメージ図である。このように細胞内では、8つの単糖類を組み合わせてタンパク質に結合させ細胞膜から突き出した形状の糖鎖というアンテナを作り出しているのである。 N…